AI利用条件および生成AIポリシー

1.AIツール使用に関する最低条件

  • (1)各部門に応募する作品は、3種類以上の生成AIツール を利用していることを必須とする。
  • (2)このうち 少なくとも1種類は画像生成系AI でなければならない。
  • (3)単なるノイズ除去・アップスケールなど「目立たない補正」のためだけにAIを用いた作品は、本フェスティバルの趣旨上「AI作品」とは認められない。

2.法令遵守と日本の公的ガイドラインに基づく利用

  • (1)応募者は、日本の著作権法、個人情報保護法その他関連法令を遵守して生成AIを利用しなければならない。
  • (2)特に、文化庁が示す「AIと著作権に関する考え方」および「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」等に示される趣旨を尊重し、AIの学習・生成に関わる権利者の利益を不当に害さないよう最大限配慮すること。
  • (3)経済産業省・総務省による「AI事業者ガイドライン」や、「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」が示す人間中心・安全・透明・説明可能 といった基本理念に沿ったAI利用を心がけること。

3.学習データ・サービス選定に関する配慮

  • (1)応募者は、自らが利用する生成AIサービスの利用規約・プライバシーポリシー・権利処理方針を確認し、違法なデータ収集や海賊版コンテンツに依拠していないサービスを選定すること。
  • (2)明らかに著作権侵害を助長・標榜しているサービス(例:海賊版サイトからの無断収集をうたうもの等)を利用して制作された作品は、選考対象外とし得る。
  • (3)応募者が自ら作成したデータセット・自前モデルを用いる場合も、当該データの取得・利用が日本の著作権法30条の4(情報解析)その他の規定に適合し、権利者の正当な利益を「不当に害していない」ことを自ら確認する責任を負う。

4.生成物の著作権配慮(模倣・トレースの禁止)

  • (1)生成AIを用いた制作物であっても、特定の作品やキャラクターをほぼトレースしたような形で再現することは、著作権侵害に該当し得る。
  • (2)文化庁の整理が示すように、「学習」段階での情報解析が認められ得る一方で、出力が既存作品と実質的に同一・または高度に類似する場合には、権利侵害のリスクが高いとされており、本フェスティバルとしても、そのような作品の応募・上映を認めない。
  • (3)既存の漫画家・イラストレーター・アニメスタジオ等、特定の作家名やブランド名を執拗に指定して模倣するプロンプト利用については、権利侵害や不当なパブリシティ侵害の懸念が強いため、応募作品においては避けることが望ましい。

5.個人情報・プライバシー・人格権の尊重

  • (1)実在の個人の顔写真・音声・SNS投稿などを、本人の同意なくAI学習・生成素材として用いることは、プライバシー権・肖像権・パブリシティ権の侵害となり得るため、行ってはならない。
  • (2)生成AIを用いて実在人物の顔・声を模した「ディープフェイク」を制作し応募する場合、当該人物本人(未成年者の場合は保護者)の明確な同意を得るとともに、視聴者に誤解を与えないよう、エンドクレジットや解説等で「AIによる合成表現」である旨を明示すること。
  • (3)故人や公共的立場の人物(政治家・著名人等)を扱う場合も、その名誉・人格への配慮を欠いた表現は禁止とする。

6.透明性・説明責任

  • (1)応募者は、応募フォームおよび制作ログにおいて、どの工程で/どの生成AIを/どの程度利用したかを誠実かつ可能な範囲で具体的に記載しなければならない。
  • (2)主催者および審査委員会は、権利侵害や本ポリシー違反の疑義が生じた場合、追加の説明・資料提出を求めることができる。
  • (3)応募者が正当な理由なく説明を拒んだ場合、当該作品は選考対象外、またはセレクション・受賞の取り消しの対象となる場合がある。

7.有害コンテンツ・社会的影響への配慮

  • (1)生成AIを用いたコンテンツであっても、差別・憎悪・暴力の扇動、虚偽情報の意図的拡散など、社会的に重大な悪影響を与える表現は認めない。
  • (2)AI事業者ガイドラインが掲げる人間の尊厳・多様性の尊重の観点から、ジェンダー・人種・出自・障がい等に関するステレオタイプを無批判に増幅させるような利用は避けること。

8.WAIFF JAPAN の裁量

  • (1)主催者は、本ポリシーに重大に反すると判断した作品について、応募受理後であっても、選考対象からの除外、セレクションの取り消し、上映中止、受賞取消などの措置を行うことができる。
  • (2)その際には、可能な範囲で応募者に理由を通知するものとするが、最終判断は主催者に委ねられる。

9.権利・コンテンツ・倫理

  • (1)オリジナリティ
    応募作品はオリジナルであり、第三者の著作物・商標・肖像・キャラクター等を無断で利用してはならない。
  • (2)権利処理の義務
    応募者は、以下の権利処理を事前に完了していることを保証する。
    • 著作権(映像・静止画・脚本・アートなど)
      • 音楽著作権・原盤権
      • 出演者の肖像権・パブリシティ権
      • ロケ地・建造物等の撮影許可
  • (3)禁止コンテンツ
    以下を含む作品の応募は禁止する。
    • 法令に反する内容、犯罪の教唆
      • 極端な差別表現・ヘイトスピーチ・暴力扇動
      • 児童ポルノ、リベンジポルノその他重大な人権侵害
  • (4)生成AIとの関係
    • 本条に定める禁止事項・倫理基準は、前項 「AI利用条件および生成AIポリシー」と一体のものとして解釈される。
    • 生成AIの利用を理由として、著作権侵害、プライバシー侵害、人格権侵害その他の違法・不当な行為が正当化されることはない。

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